唐津 S級グルメ

唐津の食

KARATSU S-CLASS GOURMET

せっかくの旅なら、S級を。

B級グルメの楽しさは知っている。でも唐津まで来たなら、玄界灘の魚と佐賀の米と酒を、腕のある料理人が唐津焼の器に盛る一皿を味わってほしい。「唐津S級グルメ」は、唐津のミシュランを目指して、世界に通用する味を事実と数字で紹介する特集です。

B

気軽でおいしい
B級グルメもいい。

S

でも唐津には、
世界に通用する一皿がある。

MANIFESTO

佐賀や唐津の料理と聞くと、甘くて濃い田舎の味を思い浮かべる人もいるかもしれません。けれど素材の評価を見ると印象は変わります。県が育てた米「さがびより」は食味ランキングで16年続けて最高評価の「特A」を取り、鹿島市の酒「鍋島」は世界的な品評会IWCで日本酒部門の最高賞に選ばれました。2019年のミシュランガイドでは、唐津の鮨店が二つ星を獲得しています。

唐津は玄界灘に面した港町で、少し南へ行けば有明海の海苔、佐賀平野の米や麦、たまねぎの産地が広がります。海の幸と田畑の作物、牛や酒までが近い距離にそろうので、料理人はその日いちばん良いものを自分の目で選べます。

そしてもうひとつの柱が器です。唐津焼は桃山時代に茶人に愛された焼き物で、伊万里・有田は日本の磁器の発祥地。料理を盛る器まで地元の名品でそろえられるのは、焼き物の産地を三つ抱える佐賀ならではです。器を見ればその店の考え方がわかる、と言ってもいいほどです。

S級グルメに選ぶのは、値段の高い店ではありません。地元の素材を見極めて生かす技術があり、器と空間ともてなしまで含めて一つの体験に仕上げている店です。肩書きや受賞歴は参考にとどめ、実際に足を運んで確かめた店だけを、少しずつ紹介していきます。

FACTS

知られざる、佐賀の実力

特A 16年連続

佐賀県産「さがびより」の食味ランキング

日本穀物検定協会の米の食味ランキングで、令和7年産のさがびよりが16年続けて最高評価「特A」を獲得。北海道「ななつぼし」と並ぶ最長記録です。同じく県が開発した「夢しずく」も3年連続で特Aでした。

令和7年産(2026年2月27日発表)出典

Champion Sake

鍋島 大吟醸(富久千代酒造・鹿島市)

英国で開かれる世界的なワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の2011年の日本酒部門で、最高賞のチャンピオン・サケに選ばれました。

IWC 2011(2011年9月発表)出典

4.3L

成人1人あたりの清酒の消費量(佐賀県)

国税庁の統計では、令和6年度に佐賀県で成人1人あたり4.3Lの清酒が販売(消費)されました。全国平均の3.7Lを上回り、九州7県では最も多い数字です。焼酎どころの九州にあって、佐賀は日本酒の県です。

令和6年度(国税庁「酒のしおり」2026年版・表13)出典

4年ぶり日本一

佐賀海苔の販売枚数・販売額

2025年度漁期の販売は約14億枚・約285億円で、枚数・金額とも全国1位が確実になりました。販売額は県として過去最高です。佐賀は19年連続で首位でしたが、赤潮や少雨の影響で3季続けて兵庫県に首位を譲っていました。

2025年度漁期(2026年5月8日報道)出典

約6m

有明海の干満差

佐賀海苔を育てる有明海は、潮の満ち引きの差が約6mと日本一。大潮の干潮時には沖合まで広大な干潟が現れ、この海の動きが海苔の育ち方に関わっています。

佐賀県の地域再生計画の記載出典

BMS No.7以上

「佐賀牛」を名乗れる基準

JAグループ佐賀管内で肥育された黒毛和種のうち、肉質等級「5」か、「4」のうち脂肪交雑(BMS)がNo.7以上のものだけが佐賀牛です。届かない牛は「佐賀産和牛」として区別されます。

2004年1月から現行基準出典

二つ星

ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版の唐津「鮨処 つく田」

2019年版では佐賀県から飲食店・宿泊施設97軒が掲載され、二つ星は佐賀県で1軒、唐津市中町の鮨処 つく田でした。

2019年7月9日発表出典

全国2位

たまねぎの収穫量

令和6年産の佐賀県のたまねぎ収穫量は8万2,000tで全国2位。白石町を中心に、米の裏作として甘みのあるたまねぎが作られています。

令和6年産(農林水産省 令和8年版資料)出典

全国2位

アスパラガスの収穫量

令和6年産の収穫量は1,990tで全国2位。平坦部のハウス栽培が中心で、全国的にも早い時期から出荷が始まります。

令和6年産(農林水産省 令和8年版資料)出典

出荷量 全国1位

佐賀県のハウスみかん

ハウスみかんは唐津地区での生産が多く、4月から9月に出荷されます。夏のみかんの産地として、唐津は欠かせない存在です。

農林水産省 令和8年版資料出典

39年連続 全国1位

耕地利用率(田畑計)133.7%

夏は米や大豆、冬は麦やたまねぎを育てる二毛作が盛んで、同じ田畑を1年に1回以上使う割合が全国で最も高い県です。

令和6年出典

国指定 2産地

伝統的工芸品「唐津焼」「伊万里・有田焼」

経済産業大臣が指定する伝統的工芸品に、1977年に伊万里・有田焼、1988年に唐津焼が指定されています。一つの県で、土ものの陶器と磁器の両方の名産地を持っています。

1977年・1988年指定出典

INGREDIENTS

海と大地が育てる素材

UTSUWA

器も、ごちそう

料理は器に盛られて完成します。佐賀には、土の温かみを持つ唐津焼と、白い磁器の伊万里・有田焼という性格の違う焼き物があります。料理に合わせてどの器を選ぶかに、店の考え方が表れます。

唐津焼

唐津焼

1580年代ごろに始まったとされる陶器で、桃山時代には茶の湯の道具として珍重され、「一井戸二楽三唐津」と並び称されました。素朴な土の風合いと落ち着いた色合いが、魚や季節の野菜の色を引き立てます。1988年に国の伝統的工芸品に指定されています。

伊万里焼

伊万里焼

江戸時代、有田周辺で焼かれた磁器は伊万里の港から各地へ積み出されたため「伊万里」と呼ばれました。伊万里市の大川内山には佐賀藩の藩窯が置かれ、将軍家への献上品となる精緻な鍋島焼が作られました。今も山あいに約30の窯元が並びます。

有田焼

有田焼

1616年、朝鮮半島から渡った陶工・李参平が有田の泉山で良質な陶石を見つけ、日本で初めて磁器が焼かれたとされます。白い素地に映える染付や、柿右衛門様式の色絵など、華やかな器が料理の格を一段上げます。

S-CLASS

S級のお店

CRITERIA

S級に選ぶ基準

  1. 1素材:玄界灘の魚、佐賀の米・野菜・牛・酒など、地元の素材を見極めて使っていること
  2. 2技術:素材の持ち味を生かす確かな仕事があり、季節によって料理が変わること
  3. 3器:唐津焼・伊万里焼・有田焼など、料理に合わせて器を選び、器と料理で一皿を作っていること
  4. 4空間:席数や設え、照明まで含めて、料理に集中できる場がつくられていること
  5. 5もてなし:予約から見送りまで、客の好みや事情に気を配った対応があること
  6. 6唐津らしさ:その店でしか味わえない、唐津という土地を感じられる体験があること
参考にした情報(25件)

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